靴のサイズ・形選びのコツ | 2020年04月27日
親指の付け根の関節、背伸びした時に足が曲がるところ
足のボール部はこの部分です。
(本当は小指側もですが、ここではより重要な親指の方でお話します)
靴のボール部は、靴の中底の親指側(土踏まず側)を指でかかとからなぞっていくと、指がふっと止まって落ち着く箇所。一番出っ張っている部分です。
ボール部は、歩く時の足の動きの支点になるので、かかとからボール部までの長さが靴と合わないと…
下図のように足と靴のボール部が合っていれば、歩く動作の最中に足がズレにくいので、サイズ自体がゆるくない限り、前滑りはしにくく、かかとの後ろに隙間ができて脱げるということも起こりにくくなります。
足の全長も大事ですが、かかとからボール部までの、後ろ半分の長さ、これが結構大事なのです。
同じ全長23cmの足でも
を比べると、足の全長に対するボール部の位置が違いますよね。
というバランスになります。(指が長い、短いの基準も曖昧ですけれども)
このバランスが靴と合っているかどうか、ということですね。
そしてここで間違ってはいけないのは、ボール部の位置は、かかとからの距離を見る、ということ。
つま先からではありませんよ。かかとからの距離が合っているかどうかがキモなのです。
靴を履く時は、まず足のかかとを靴のかかとにきっちり合わせてみましょう。
指の長い足=後ろ半分が短い足は、靴のボール部よりも後ろに足のボール部が来ます。
かかと寄りにある足のボール部が、靴の正しい位置に行きたがり、前にずれようとしますから、かかとの後ろに隙間ができてしまいます。
幅がきつめで前滑りできない状態では、本来曲がる位置と違うところに負荷がかかります。
足のボール部が靴のボール部より前に来ているので、足裏のカーブが合わず、土踏まずの前がスカスカしてしまいます。
この隙間によって足が落ち着かず、やはり足は前滑りに似た状態になります。
かかと後ろに隙間はできませんが、何か気持ちが悪い感じ、そして、本来の設定よりも足が前に突っ込んだ状態ですから、甲の履き口全体が食い込みやすくなります。
本来曲がる位置とは別の箇所に負荷がかかるのはこれも同じ。
ボール部が合っているかどうか確かめる方法は以下のとおりです。
足のかかとを靴のかかとにしっかり合わせた時 、足のボール部が靴のボール部の位置にちゃんとのっているかどうか。
というようなことがあったら、ちゃんとのっていない、と考えられます。
1で、ちゃんとのっていない、あるいは、なんだかしっくりこないとか、よくわからない感じがしたら、今度は足のボール部と靴のボール部を合わせてみましょう。
親指付け根の関節が心地よく収まる場所を探します。そうした時に
どれに該当するでしょうか?
足長を下げても先端以外の指回りは伸ばすこともできますし、足長を上げて少しつま先が余り気味だったとしても、ボール部が合っている方が断然履きやすいです。
お手持ちの靴でちょうどいいはずなのに前滑りがあるなら、その原因はボール部にある、かもしれません。どうぞご参考に。
足のサイズの詳しい計り方については『Chochotteの靴のサイズの測り方』もご覧くださいね。