足裏のカーブを侮るなかれ。

こんにちは。細幅靴Chochotteの菊池です。

私は毎日いろいろなご相談をいただいて、メールでお話をするのですがその中で、説明がしづらいというか、伝わりづらいことが沢山あります。体感したことのないものについては、文章で説明してもピンと来なかったりしますよね。
本日はそんな、ピンと来づらいシリーズ第一弾です。

足裏がフィットするかどうかが鍵！

サイズを決める基準が足長と足囲というのは皆さんご存じのとおり。でもそれで選んだ靴が、縦横は合っているはずなのに、どーもしっくりこないということ、ありませんか？でも、表から見ただけじゃ何がダメなのかよくわからない。そういう時は、まず足裏がどうなっているか、じっくりご覧になって（というか見るのは無理なので「感じて」）ください。

足裏のカーブは、ちゃんと靴底のカーブに添っているでしょうか？

これ重要なのです。足長や足囲がぴったりでも、足裏のカーブと靴底面のカーブが合っていないと前滑りしたり、指付け根に力がかかり過ぎて痛みが出たりします。足が落ち着かないので靴の中で足が動いて、靴擦れが出来たり。

そういわれてもねぇ、その「ちゃんと」ってのがわかないから困るのよ、という方はこちらの画像をどうぞ。この足裏部分にご注目！

足裏完璧！畳の上ってところは広告画像なのでお許しください（笑）

拡大したのでピンボケですが。
どうですか、指の付け根からかかとまでの底面、見事にぴたーーっと合っていますよね。靴の中でこうなっている感じがするでしょうか？
靴の上から手で触った方がわかりやすいかもしれません。

それともこんな感じ？

足裏NG。指付け根の後ろからザックリ隙間が出来ています。

これは親指付け根の位置が靴と全然合っていません。足裏のカーブが合っていないのはそのためです。
幅が広くて前滑りしているせいもありそうです。

あるいはこんな感じ？

足裏NG。くるぶしの下くらい、土踏まずのピークが靴から完全に離れています。

これ、ハイアーチの方に起こりやすい現象です。
足裏の筋肉が弱い方は、これくらい隙間があると隙間に筋肉が耐えられずかかとが前にずれ、脱げてしまいます。甲が持ち上がって足が2つ折りになるような動きをすることもあります。ぴったりなのに歩き出すと途端に脱げてしまうのは、このせいかもしれません。

足裏が合っていないのは、アーチのせいだけではないかも？

足裏が合わない原因をさらに見極めるには、親指付け根の関節の位置を見ます。
腰かけて靴を履き、かかとを靴のかかとにぴったり合わせてください。
その状態で、親指付け根の関節は、靴の足囲の一番広いところ（＝背伸びする時に曲がるところ）にちゃんとはまっているでしょうか？

親指付け根の赤丸印がポイントです！

この赤丸ポイントが靴の一番広い、背伸びで曲がる箇所に来ていればOKです。

ここね。↓

靴のこの位置と親指付け根の関節がぴたっとはまっていればOKです！

関節が靴の曲がる位置よりつま先側に来ているなら、足長が足りていません。次からは足長アップがまず解決の第一歩です。
逆に関節が靴の曲がる位置よりかかと寄りに来ているなら、足長が長過ぎます。ちょうどいいはずのサイズなのに前滑りしますよね。次からは足長ダウンしましょう。その上で、必要があれば指の周辺を伸ばすのがお勧めです。

※画像の黄色いサンダルのようになってしまう方は、しっかり足のかかとを靴に合わせて足長と同時に足囲もゆるくないか再チェックしましょう！

関節の位置は合っているorお手持ちの靴をどうにかしたい

足裏カーブの合わない原因がアーチにある場合は、NG画像の3枚目で見える位置、くるぶし下の、土踏まずとかかとの境目あたりをびしっとホールドさせるようにパッドを貼って土踏まずとかかとを固定しましょう。

アーチパッドも色々あるけれど

ドラッグストアやオンラインでアーチパッドを探すと、どれを選んだらいいのか迷いますよね。ポイントは２つ。

高機能型ではなく単機能で選ぶ。
高機能型（あれもできます、これもできます）って便利なようで余計なお世話なものが多い。土踏まずをサポートしたい時は土踏まず「だけ」をサポートするものを選んでくださいね。そうでないと、余計なところがきつくなったり、持ち上げる必要のないところが持ち上がって、かえってアーチのホールドが効かない、ということが起こりがちです。単機能の「アーチだけ」のものを探しましょう。
足のアーチの高さとパッドの厚みが近いものにする。
足のアーチの高さに合わせるのは、残念ながら色々買って実際に当ててみないとわかりません。床の上にパッドを置いて、その上に土踏まずが来るように足を置き、密着度は感じつつも違物感はない、というものを選びましょう。硬く感じるものや大きすぎるものは足を傷めますので避けてくださいね。

さて、少しはお役に立てたでしょうか？
他にもこういうことが知りたい、というリクエストもお待ちしています。個人的にご相談いただければその都度ご説明していますが、せっかくですから皆さんとシェアしたいと思います。下のお問い合わボタンから「ブログリクエスト」としてお送りくださいね。

ではでは、本日もお読みいただきましてありがとうございました。

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